こんにちは!第4号になります!
今回は小説になります!私のお気に入りの作家の1人の中山七里さんの1作になります。
私が出会ったのは、音楽ミステリーのシリーズでした。ミステリーだけど、法的要素があり、様々なことについて考えるきっかけになる良い作品ばかりです。
今回はその中でも1番印象的だった1作を紹介したいと思います。
ごく稀に、自動車が交差点や横断歩道に突っ込み、何人もの人を轢いてしまうニュースを見た事があると思います。これらの中で完全に運転手の不注意である場合と、一時的に精神が錯乱状態に陥っていた場合とが大きく分けて2つあると思います。
刑法39条とは
第39条
ここでの重要な鍵は「心神喪失」と「心身衰弱」です。
しかし、これらの定義や判断基準ははっきりとしていません。普段とは違う精神状態になったとして、それが故意的なものなのか偶発的なものなのかを証明するのが難しいのが1番大きな問題です。
この条文が絡む事件が起きる度に議論が行われていますが、法改正には至っていません。
物語内のカエル男
物語では、殺人に快楽を覚えた男の連続殺人事件が起きます。しかし、この男には刑法39条が適用され、殺人罪でも数年経てばまた世の中に放たれることを意味します。
もし、それが現実で起これば間違いなく世論はその加害者を非難をし、司法を批判するでしょう。しかし、法律上それ以上は難しく、隔離策をとると人権侵害だと言われ社会復帰を認めないのはおかしいという議論に発展していくと思われます。
たしかにこの現状は変えなければいけないかもしれませんが、法改正にはそれぞれの立場からの意見を聞きいれ、慎重に議論を重ねる必要があるため時間がかかってしまいます。
まとめ
法のもとに平等なのか、人権の自由が尊重されるのか、公共の福祉が優先されるのか。
日本は民主主義国家ですから、多数決を取れば厳罰化を求める声が多くなると思いますが、人権擁護派な少数派を見捨ててしまうことになります。
例えどんな状態、どんな人であっても過ちは反省し、つぐなわれるべきです。
しかし、その後にどのようにケアして社会復帰に繋げていくのかを国全体で考えていく必要があると考えます。
日本では、違いを認める前に排除してしまう傾向が強いように感じます。
まずは、理解しようと努めることが大切であると私は考えます。