こんにちは!ブクログ10号です!
皆さん駅伝ってした事ありますか?
私は中学の時に所属していたテニス部で夏の大会が終わり、まだやりきった感じがしませんでした。
夏休みも午後からはずっと勉強の予定でメリハリがつかないな〜と思っていると、
陸上部の先生から「駅伝やらん?」と声をかけてもらい、その日から駅伝部所属になりました。
もちろん、駅伝の練習は長距離が苦手な自分からすれば地獄のようなものでした。
夏は朝7時から5〜7㌔のラントレーニングが始まり、2学期は放課後に同じ距離を走りました。
大会はクリスマス・イブにあり、練習は8月から始まり、4ヶ月程でした。
最初の1.2ヶ月はなんで血迷ったのだろうかと後悔したこともありました。
しかし、達成感は何にも変え難いものでした。
走り始めた当初は1キロを3分半で走るのが限界で部員の中でもビリを争うぐらいでした。
しかし、ずっと走り続けていくうちに1キロ3分を切るスピードで走れるようになりました。
最後はなんとか部内で6着に入り、駅伝メンバーとして走ることが出来ました。
「挑戦心と努力は期待を裏切らない」
自分の中で揺るがないものとなりました。
結局今の自分があるのも、あの時の経験が生きているなと感じます。
さて、自分の話が長くなりましたが、今回の物語はその駅伝についての話です!
あらすじ
陸上部の部長の桝井は、最後の駅伝のメンバーを陸上部内だけでは集められず、他の部活の引退した人に声をかけていく。
しかし、思うように集められない。
そこで、授業をサボりあまり印象の良くない不良の大田を誘います。
また、同級生の設楽、ジロー、渡部、後輩の俊介の6人で県大会を目指します。
物語の鍵を握る出来事
1.陸上部顧問の異動
今まで陸上部の顧問をしていた先生が異動し、陸上に関しては全く初心者の美術教師。
2.大田の加入
授業や普段の生活での印象が良くない大田の駅伝加入に揺れる他のメンバーの心情。
まとめ
物語の構成としては、駅伝のように一人一人細かく描写され、タスキを繋いでいくように描かれています。
また、他の似たような作品であれば、不良=悪のような書かれ方がありますが、やはり瀬尾まいこさんは、全員の長所が上手く噛み合わせ物語を展開させていきます。
心が温かくなる青春の物語になっています。